くすぐりフェチによる創作ブログ。ここに書くのは雑多なことばかり。『はじめに』に作品へのリンクがあります。
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01:34:42
 宣伝に必死です。

 こんなあらすじ、書いて参ります。もろちん、後でどうとでも書き直したりします。
 続きから。
.




 気が付けば、知らない場所にいた。

 気が付けば、わたしは男の人たちに引き擦られていた。

 気が付けば、わたしの両足には真っ黒な鉄の輪っかが付いていて、私は歩けなくなっていた。


 全部、全部、あっという間だった。

――ここはどこ?――
 そんなことを言う時間はなかった。

――あなたたちは誰?――
 そんなことを言う前に、わたしはお腹を蹴り飛ばされた。

 痛みで何も言えなくなった。
 ただただ、恐かった。


 石に囲まれた暗い部屋の中に居ると、誰かの話し声が聞こえる。

『最近上物の奴隷が入りましてねぇ。どうです?』
『ふぅん、見せて貰えないかしら』

 その声は、コツコツという音と一緒に、段々近くなって来る。
 恐かった、来ないでと思った。でも、わたしは声を出せなかった。声を出せば、またお腹を蹴られてしまうから。

『へへっ、いつもいつもご贔屓いただいて』
『御託は良いわ。早く見せて頂戴』
『へいっ、この向こうでさ』

 わたしは、心の中で言い続けた。嫌だ、恐いよ、来ないで。
 だけど、話し声は止まらなかった。


 そして、わたしの目の前で、コツコツという音が止まった。

「……この娘は」
「ぁ……」

 わたしは顔を上げて、ぼうっとしてしまう。

 わたしを見下ろすその人は、とても綺麗な女の人だったから。
 黒い髪の毛はさらさらとしていて、その中に埋もれてお昼寝をしたらとても気持ちが良さそう。
 赤い目はとても綺麗、こんなに暗い部屋の中でもよく見えるぐらいきらきらとしている。
 黒い服を着た身体も、わたしよりずっと大きくて、ずっと格好良くて。


「っへへ、分かります?」
「っ……!」

 女の人の後ろには、私を蹴った男の人が立っていた。
 男の人が、わたしの髪の毛を掴む。顔が無理やり地面に押し付けられて、わたしは呻き声を上げた。

「この犬の耳、こいつぁ作り物なんかじゃねぇ。このガキの頭からしっかりと生えてやがる」
「獣人、ね。とは言っても、ヒトの割合が極めて大きいようだけれど」
「もちろん、この世界にそんな奴居る訳がねぇ。つまり……」
「アンブラ、と言うことね」
「へっへ、さすが。そう言うことでさ」

 そう言って、男の人はわたしの髪の毛を投げるようにして手放した。
 地面に擦れたお鼻がひりひりして痛かった。
 二人は、わたしのことなんか見えていない風に話し続けている。

「どうです? まだガキじゃぁありますが、見た目自体は中々のモンでしょう?」
「えぇ、そうね。……でも貴方、こんな娘をどこで」
「おぉっと、お客さん! 分かってるでしょう? この奴隷市場で、その質問はタブーだ……!」
「……そうだったわね。悪かったわ」


 わたしは、二人が話している側で涙が出る目をごしごしと擦り続ける。
 すると、わたしの手が突然掴まれる。わたしは、またお腹を蹴られると思った。
 だけど、わたしがびくっとして顔を上げると、女の人がしゃがんで笑っていた。

「そんなに、強く顔を擦っては駄目。肌が傷付いてしまうわよ」

 そして、女の人は立ち上がって、男の人に笑って言った。

「この娘、買うわ」
「へっへへ! ありがとうございます!」


 その後、わたしはこの女の人に手を引かれてこの部屋を出て行く。

 わたしは、この人はとても良い人なんだと思った。

 だって、こんなにも綺麗で、格好良くて。
 あんなに恐い男の人たちが居たところから出してくれたんだから。

 だから、わたしはこの人に着いて行く。

 この人に着いて行けば、きっときっと、わたしは幸せなんだ。


 そう、思ってたんだ。


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